今日からいよいよ、新元号「令和」がスタートしましたね。
ここでは、令和に込められた意味をもとに、これからの業績アップのヒントをお伝えしたいと思います。
今後のビジネス・マーケティングを考えていく上での土台とも言えるものなので、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
そもそも、なぜ元号を変えるのか?
元号が変わる理由は、「天皇の即位のため」というのが一般的ですが…
以前は、「災いを克服するため」という理由で、元号を変えることがあったそうです。
例えば、地震や飢饉などの自然災害や、戦いなど。
人間の力ではどうしようもない災いを克服し、新たなスタートを切るために、元号を変えていたんですね。
つまり新元号には、「新しいスタートを切り、より良いものを迎える」という期待が込められている、とも言えます。
「令和」に込められた意味とは?
さて、今回の新元号「令和」。
令和には、以下のような意味・願いが込められているそうです。
春の訪れを告げ、
見事に咲き誇る梅の花のように
一人ひとりが明日への希望とともに、
それぞれの花を大きく咲かせることができる、
そうした日本でありたいとの願いを込め、決定した。~首相官邸で発表された「令和」の意味。日経新聞より~
私は、これを聞いて、以下のような時代になっていくのだろうと感じました。
個人が力を発揮して輝く時代
一人ひとりが明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせる
この一文から、『個人が力を発揮して輝く』時代になっていくのだろうと感じます。
一人ひとりが、それぞれプロフェッショナルになっていく、といったイメージです。
プロフェッショナルが調和し、より大きな価値を生み出す時代
令和の「和」という漢字には、
- 調和する
- 交じる
- 仲良くなる
- 過不足ない
といった意味があります。
ここから、『プロフェッショナルが調和していく』『より大きな価値を生み出していく』そんな時代になっていくように感じます。
まとめると、『個人がその力を磨き、それぞれが輝き、その力を合わせて大きな価値を生み出していく』。
そんな、アベンジャーズのような時代が、「令和」なのだと感じます。
余談:士業・コンサルタントには花の時代
さて、そんな新元号「令和」で、さらに飛躍するための3つのポイントをご紹介します。
令和の業績アップ戦略:3つのポイント
(1)専門分野を極める
あなたの力を最大限発揮し、輝くためには、力を分散していては無理です。
ビジネスでは、「選択と集中」という言葉があるように、「集中」するからこそ、力が最大化されていくのです。
(太陽の光だって、そのままでは温かいだけですが、虫眼鏡で集中させると、火をつけることだって出来ます)
マーケティングでも、「ニッチ・イン・リッチ」という言葉があります。
人間は、無意識に、「専門家」を選ぶものです。
逆に、「何でも屋さん」は、選ばれません。
専門分野を絞れば絞るほど、専門家になっていき、魅力が高まり、お金も集まってくるものです。
余談:あなたが肩こりで悩んでいるとしたら?
そんな時に、2つのマッサージ屋さんを見つけたとします。
- 1つは、普通のマッサージ屋さん
- もう1つは、「肩こり専門!」とホームページに書かれているマッサージ屋さん
あなたは、どちらに行きたいですか?
きっと後者の「肩こり専門」のほうだと思います。
士業・コンサルタントを選ぶ顧客も、これと同じです。
より専門に特化している人のほうが「信頼できる」と感じられ、選ばれるのです。
専門を絞るからこそ、
- ターゲットが明確になる
- そのターゲットの悩みを深く理解できる
- ホームページにも、より刺さる文章を書ける
- 費用対効果高く集客・受注できる
- 受注した顧客に、質の高いサービスを提供できる
- 顧客に喜ばれ、口コミ・紹介につながっていく
という、いいスパイラルが回っていくのです。
ちなみに、エジソンの格言に、こんなものがあります。
朝7時に起き、夜11時に就寝すれば、たっぷり16時間ある。
大抵の人は一日中なにか仕事をしている。
ただ一つ違うのは、彼らの仕事は非常に多岐にわたり、私はたった一つの仕事に全てのエネルギーを集中する点だ。
これはまさに、「選択と集中」です。
これについては、以下の記事も参考になると思いますので、ご参照下さい。
>> どの業務に特化すべきか?判断基準5つを解説(行政書士を例に挙げていますが、考え方は全士業・コンサルタント共通です)
(2)同業他社を味方にする
あなたにも必ず、同業他社(ライバル)が存在するはずです。
この「同業他社(ライバル)」を
- 倒すべき「敵」と捉えるか?
- 共に顧客に価値を届ける「パートナー」と捉えるか?
で、業績は大きく違ってきます。
余談ですが、剣道や柔道など武術の達人は、最終的には「戦わないことが最強」という境地に行き着くそうです。
かの有名な「孫子の兵法」にも、以下のような言葉が遺っています。
百戦百勝は善(ぜん)の善なるものに非(あら)ず。
戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。
簡単に要約すれば、
『百戦百勝は、最善の勝ち方ではないですよ。
戦わないで勝つことこそ、最上の勝利なのですよ。』
ということですね。
戦うことで、勝っても負けても、お互い疲弊しますので、この言葉が言わんとしていることはすごくよく分かります。
そしてこれは、マーケティングや経営にも言えるのではないか?と感じています。
「戦わない」マーケティングとは?
マーケティングや経営で、「戦わない」なら、具体的にどうすればいいのか?
結局のところ、この後もお話しますが、「自分の好きな仕事(分野)に集中する」というのがベストなのかと。
例えば、競合他社といがみ合っていないで、お互いの得意分野を持ち寄って、一緒にセミナーを開催する。
そうすれば、参加者も増えて、参加者にもより大きな価値を提供できて、皆ハッピーです。
最終的にどちらを選ぶか?は、もうお客様次第です。
自分は自分がやるべきことをやる。
伝えるべきことを伝える。
それだけ。
お客様に選んでもらえたら、「ご縁があった」ということです。
「ライバルに勝つ!」という考え方は、ライバルありきなので、結果はコントロールできません。
しかし、「自分がやるべきことを100%やる!」という考え方は、自分の問題なので、自分でコントロールできます。
好きなことに集中していると、「戦っている」という感覚がなくなります。
ただ単に「楽しんでいる」という感覚になります。
これが、結果的には、最良のマーケティング・経営になっていくと感じます。
以下の記事でも、詳しく解説していますので、ご参照下さい。
>> 「脱マーケティング」が最強の手法になる?あなたの未来を拓く5つの質問
間接競合も味方につけてしまう
ちなみにライバルには、「直接競合」と「間接競合」の2種類があります。
直接競合
行政書士なら、他の行政書士事務所が「直接競合」です。
税理士なら、他の税理士事務所が「直接競合」です。
間接競合
例えば、会社設立業務を行っている行政書士・司法書士・税理士事務所からすると、「会社設立freee」は、間接競合になると言えます。
この間接競合も、結局は「共に顧客に価値を届けるパートナー」なわけです。
- 間接競合も味方につけるには?
- 相手にも、自分にも、顧客にもプラスになるような協業はできないか?
- 自分が得意なところはどこか?相手が得意なところはどこか?その2つをマッチできないか?
こうやって考えてみると、思わぬコラボレーションが生まれるかもしれませんね。
(3)「自分」に集中する
ここまでは、「業績アップするには?」という視点で話してきましたが…
では、何のために業績アップするのか?と言うと、極論すれば「幸せになるため」ですよね。
この「幸せになる」うえで、とても大事なポイントが、「自分に集中する」ということなのですが…
分かりやすいように、例を挙げて解説しますね。
(例)タンポポが幸せになるには?
当たり前ですが、タンポポは、バラにはれません。
もしタンポポが、「バラになりたい!」と頑張っても、つらい思いをするだけですよね。
どんなに頑張っても、タンポポはタンポポにしかなれない訳です。
では、タンポポが幸せになるには、どうすればいいのか?
タンポポ自身に集中すればいいのです。
タンポポは、タンポポの良さに気づき、磨いて、輝かせればいいのです。
そしてこれは、私たち人間も同じです。
「他人の価値観」に振り回されるな
世の中には、あなたを迷わせるような情報がいっぱいです。
- ~~を手に入れないと幸せじゃない
- 大きな事務所のほうが、優れた事務所だ
- 売上●万円以上じゃないと、一人前とは言えない
もちろん、本心からこれらを求めているのであれば、どんどん突き進んで下さい。
しかし、多くの場合、世間に振り回さているだけだったりします。
これらは、すべて他人の価値観です。
これらを手に入れたからと言って、あなたが幸せになれるわけではありません。
先ほどのタンポポの例え話で言えば、「バラが素晴らしい!」「バラがベストだ!」「みんなバラを目指そう!」と言われ、それに乗せられて、みんながバラを目指そうとしている状態です。
もともとバラだった人はラッキーで、あまり苦労しないでも幸せになれます。
だって、頑張らなくてもバラになれるわけですから。
でも、他の花だった人は、頑張っても頑張っても、幸せになれません。
そもそもの間違いは、「他人の価値観に振り回された」ことです。
かの有名なエマーソンの格言にも、こんなものがあります。
絶えずあなたを何者かに変えようとする世界の中で、自分らしくあり続けること。
それがもっとも素晴らしい偉業である。~ラルフ・ワルド・エマーソン(米国の思想家、哲学者)~
あなたにとっての「幸せ」とは?
あなたにとって、「幸せ」とは何でしょうか?
- お金がたくさんあること?
- 高級車や高級マンションを手に入れること?
- 家族とゆっくりした時間を過ごせること?
- 仕事で自己実現すること?
- 地域に貢献すること?
どれも正解です。
大事なのは、「自分にとっての幸せ」をちゃんと把握すること。
そして、その達成に集中することです。
そうでないと、世の中の評判や価値観に振り回されてしまいます。
例えば、「あの事務所は、1人事務所なのに年商2000万らしい。自分も頑張らなきゃ!」のような目標設定は、いずれ破綻します。
否定的な比較から生まれる行動には、明るい未来はありません。
では、何を基準に「自分の幸せ」を目指せばいいのか?
そのヒントになるのが…
「プラスの感情」を基準に選択する
ここで言う「プラスの感情」とは、
- ワクワクする
- 楽しい
- 好き
といった感情のことです。
例えば仕事でも、「どっちがお金になるか?」と考えて選択した仕事は、一時的に入ってくるお金は多いかもしれません。
しかし、やたら時間がかかったり、余計なトラブルややり直しが発生したりして、結局はあまりプラスにならなかったりします。
一方、「どっちが楽しいか?ワクワクするか?」で選択した仕事は、最終的にプラスになることが多いものです。
- 仕事をしている時間そのものが幸せになる(だって、好きで楽しくてワクワクする仕事をしているわけですから)
- 自分の力が120%発揮されて、最高の仕事ができる
- 顧客にも喜ばれ、追加注文や紹介、口コミにつながっていく
- 結果、さらに大きな仕事や、ワクワクするご縁をいただける
「好きこそものの上手なれ」ということわざもあるように、好きなことはどんどん上達していきます。
本人には努力しているつもりがまったくなくても、能力がどんどん磨かれ、開花し、輝いていきます。
ぜひあなたも、何かを選択する時には、「プラスの感情」をベースにしてみてくださいね。
なお、以下の記事も参考になると思います。
>> 幸せって何?こんなはずじゃ…と後悔する前に知りたい7つのポイント
まとめ
いかがでしたでしょうか。
- (1)専門分野を極める
- (2)同業他社を味方にする
- (3)「自分」に集中する
この3つを頭に入れておいて頂けると、スムーズに業績アップを目指していけるものと思います。
さぁ、新元号「令和」の始まりです。
あなたにとって、最高に輝ける時代になることを、心から願っています。
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