極論すると、コピーライティングでは、「その商品(サービス)自体が、良いものかどうか?」は、そこまで関係がありません。
(もちろん、商品やサービスの質を高めるのは大事です。でも、質が高い=売れる、というわけではないのです)
誤解を恐れずに言えば、コピーライティングでは、「その商品(サービス)自体が、良さそうに見えるかどうか?」が、とても大事なのです。
今日は、この、コピーライティングの考え方のコツを解説します。
あなたの商品(サービス)が売れないのは、「良さそうに見えていないから」
結論から言えば、お客様に「支払う価格 < 得られる価値」だと思ってもらえれば、商品(サービス)は売れていきます。
ただ、この「得られる価値」が、お客様に伝わっていないことがとても多いのです。
極論すると、お客様は、「良いサービスだから依頼する」のではなく、「良いサービスに見えるから」依頼するのです。
どういうことか?
解説しますね。
(例)初めて行くレストランで、メニューを選ぶ時の判断基準
例えばあなたが、初めて行くレストランで、料理を注文するシーンを思い浮かべて下さい。
初めて行くレストランなので、「どの料理が美味しいか?」は、実際のところ、分からないですよね。
でもあなたは、何かの料理を注文しますよね。
それはあなたが、「美味しそうだ」と感じたものを注文しているのです。
レストランは、「美味しそうだ」と思ってもらえるように、いろいろな工夫をしています。
例えば、
- 料理の写真を工夫する
- 「有名人も来店しました!」のような推薦文や、来店時の写真を掲載する
- 「フランスの三ツ星レストランのシェフが、腕によりをかけて…」等の背景を伝える
と言った形です。
このように、すべてのものは「それ自体が良いから」ではなく「良さそうに見えるから」選ばれるのです。
(だって、実際に使うまでは、良いかどうか?は分からない訳ですから)
だからこそ、コピーライティングでは、「文章で、いかに良さそうに伝えられるか?」が大事なのです。
そうではなく、ここで言いたいのは、「質の良い商品(サービス)の価値を伝えるためには、”良さそうに見せる”という考え方が必要不可欠なんだ」ということです。
価値を伝えることをサボってはいけない
つまり、あなたも、自分の価値を全力で伝える必要があるのです。
何で伝えるのか?
そう、文章(コピーライティング)で、です。
価値を伝えることをサボってはいけません。
では、どうすれば価値が伝わるのか?
いろいろな方法がありますが、ここでは以下の3つをご紹介します。
- (1)価値を具体的に伝える
- (2)りんごをみかんと比べる
- (3)見えるものすべてであなたの価値を高める
1つずつ解説します。
(1)価値を具体的に伝える
まずは、「価値を具体的に伝える」です。
当たり前ですが、「このサービスは素晴らしいです!」と書いても、お客様には「何が素晴らしいのか?」分からないですよね。
価値を、誰でも分かるように、具体的に文章で伝えなければいけないのです。
具体的にする方法としては、次のようなものがあります。
- 価値を数字に置き換える
- 手間の削減に置き換える
- ビジョンの実現に置き換える
価値を数字に置き換える
「価値を数字に置き換える」ことで、具体的になります。
分かりやすいのは、「経済的価値に換算する」ことです。
例えば、
のように伝えると、価値が分かりやすくなりますよね。
手間の削減に置き換える
「手間の削減に置き換える」というのも効果的です。
例えば、
また、不備があれば役所を往復しなければならないので、とても大変です。
当事務所にお任せいただければ、その手間がゼロになります。
のような形です。
また、時給換算する、という伝え方もあります。
例えば、
それを1万円の月額で請負います。
と伝えてあげるのも、良い方法です。
ビジョンの実現に置き換える
「ビジョンの実現に置き換える」という方法もあります。
例えば、
私たちは、会社設立の手続きだけでなく、その後の会社経営もサポートし、御社を一緒に成長させたいと考えています。
一緒に、サービスを世に広め、多くの人を救いましょう。
のように、お客様が実現したいビジョンをお手伝いする、という形で伝えてあげるのも、効果的です。
(2)りんごをみかんと比べる
価値を伝える方法として、「りんごとみかんを比べる」という方法があります。
これは、「同じ商品(サービス)同士で比べるのではなく、同じ目的で用いられる別の商品(サービス)と比較する」という方法です。
例えば、ダイエットサプリメントを例に挙げてみましょう。
ダイエットサプリメントのコピーライティングの例
これを例えば、スポーツジムに行ってダイエットしようとすると、
ジムの会費は月額1万円くらいはしますし、
通って運動し続けなければいけないくなります。
また、食事制限も必要になります。
それって大変ですよね。
一方、このサプリメントなら、
食前に飲むだけでカロリー摂取を抑制してくれるので、
好きなものを食べていても大丈夫です。
このように、ダイエットサプリメント同士ではなく、同じダイエット目的で用いられる「スポーツジム」と比較することで、優位性を示せますよね。
あなたも、「同じ商品(サービス)同士で比べるのではなく、同じ目的で用いられる別の商品(サービス)と比較できないか?」考えてみてくださいね。
(3)見えるものすべてで、あなたの価値を高める
3つ目が、「見えるものすべてであなたの価値を高める」です。
例えば、服装もそうです。
服装ひとつで、与える価値は変わってきます。
例えば、目の前にお医者さんがいたとします。
1人はヨレヨレの私服で、もうひとりはビシっと白衣を着ています。
この2人がいたら、どちらのお医者さんに頼みたいですか?
おそらく、後者の「ビシっと白衣を着ているお医者さん」ですよね。
このように、服装が与えるイメージは非常に大きいものです。
また、事務所の清潔さも関係しています。
整理されていない乱雑な事務所と、きっちり整理整頓されている事務所。
お客様は、どちらを信頼するでしょうか?
もちろん、整理整頓されている事務所ですよね。
このように、人間は、見えるものすべてで価値を判断しようとします。
余談:私が通っていたパーソナルトレーニングジムの話
このパーソナルトレーニングジムは一例ですが、このように、見えるものすべてで価値を伝える必要があるのです。
あなたはお客様に、どんな価値を見せられるでしょうか?
ぜひ考えてみて下さい。
なお、士業・コンサルタントがホームページに載せるべき写真について、以下のページでも解説していますので、合わせてご参照ください。
>> 士業がホームページに載せるべき写真×9。事務所を見える化して問合せ率アップ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
- (1)価値を具体的に伝える
- (2)りんごをみかんと比べる
- (3)見えるものすべてであなたの価値を高める
あなたも、この3つのコツを、ぜひ実践して頂ければと思います。
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