先日、当社クライアントより、上記のようなご相談をいただきました。
そこで今日は、コロナウイルスの今だからこそやっておきたい、売上アップ施策をご紹介します。
コロナウイルスの影響は、全国の各業界に
今回のコロナウイルスの経済への影響は、非常に大きいようです。
例えば、ABEJA(アベジャ:小売店向けの解析サービス)によると、全国の小売店のデータを集計したところ、売上がなんと44.9%も減少しているとのこと。
実に、約半減です。
また、帝国データバンクが出したデータによると、日本国内で、コロナウイルスが影響して倒産した会社は、8社にのぼるそうです。
このような中で、どんな売上アップ施策が有効なのか?
ここで大事になるのが、「既存客に目を向ける」という発想です。
なぜ今、「既存客に目を向ける」べきなのか?
マーケティングの大家:フィリップ・コトラー氏の理論に、以下のものがあります。
1:5の法則
5:25の法則
この2つの法則を簡単に言えば、「既存客フォローに目を向けたほうが、売上アップの効率がいい」ということです。
(もちろん、顧客は必ず流出していくので、既存客フォローだけでは先細っていくので、新規集客も並行して行うことは必要です)
既存客は、すでにあなたのサービス(商品)に、お金を払ってくれています。
これはつまり、
- あなたのことを信頼している
- あなたのサービス(商品)の価値を分かっている(体験している)
ということです。
これは、大きなアドバンテージなのです。
人間の悩みは、一生なくならない
例えば、あなたが過去に対応したお客様で、すでにサービス提供が終了した人がいるとしましょう。
ではその人は、もう何の悩みもないのでしょうか?
そんなことは、ないはずです。
人間の悩みは、一生なくなりません。
例えば、中小企業が税理士事務所に税務顧問をお願いしたとしましょう。
すると、最初の悩みである「煩雑な税務手続き」から開放され、顧客は喜びます。
しかし、しばらくすると今度は、「毎月の数字を元に、業績アップのためのアドバイスがほしい」などの、新たなニーズが出てくるものです。
このように、悩みはどんどん出てくるわけなので、その悩みを解決してあげる提案をしていこう、ということです。
こうすることで、顧客にとっても悩みが解決されて嬉しく、あなたにとっても売上アップになるので嬉しい、というWin-Winの関係を続けることができるのです。
(補足)顧客の悩みは、「自分の業界の中」だけではない
当たり前ですが、顧客も、いつも税のことを考えているわけではありません。
他にもいろいろな悩み(ニーズ)があり、そこにこそチャンスが隠れていたりします。
詳しくは、以下の記事もご参照下さい。
提案や御用聞きのメールは、「一斉」ではなく「個別」で
一点、 注意点があります。
それは、「提案や御用聞きは、一斉メールで行ってはならない」ということです。
人間、不安になると、行動して不安を消そうとしがちです。
例えば、「とにかく、たくさんの既存客に連絡しよう!」と焦って、一斉メールしてしまう、などですね。
しかし、悩みはそれぞれ違うので、一斉メールでは、顧客1人1人に刺さらない(響かない)のです。
既存客全員に向けて、一斉に「お気軽にご相談下さい」などと連絡しても、返信率は低いのです。
そうではなく、個別の悩みにフォーカスして連絡してあげましょう。
例えば、以下のようなイメージです。
提案・御用聞きの個別メールの一例
上記のように、個別具体的な内容になっていると、相手も「自分のことを考えて連絡してくれたんだ」と好印象を持ってくれます。
結果、返信率も上がります。
情報提供だけでもOK。追加受注や紹介につながる
相手のためになる情報を提供するだけでも、効果があります。
例えば、以下のようなイメージです。
情報提供メールの一例
こういった情報提供から、追加受注や紹介につながることも多いものです。
既存客フォローの後は、「未来への種まき」をしよう
今は、コロナウイルスの影響で、問合せが減っているかもしれません。
しかしそれは、「需要が減っている(なくなった)」のではないのです。
例えば、コロナがあったからと言って、「コロナだから、離婚するのはやめよう」とは、ならないのです。
つまり、「問合せのタイミングがずれるだけ」とも言えます。
コロナウイルスが落ち着いたら、顧客がまた積極的に動き始め、問合せが集中する可能性もあるのです。
だからこそ、今のうちに、その時に備えた「未来への種まき」をしておくことをお勧めします。
未来の売上のために種をまこう!やっておくべき8個の集客対策
(1)お客様の声を増やす
お客様の声を集めるのは、意外と手間がかかります。
そのため、普段、なかなか本腰入れてできていない…という方も、多いのではないでしょうか。
コロナウイルスで、いつもより業務量が少ない今だからこそ、お客様の声を積極的に集めましょう。
以下のページに、お客様の声の集め方や、効果的なまとめ方を解説していますので、合わせてご参照下さい。
>> お客様の声のベストなまとめ方は?必要な5つの要素を解説
(2)顧客の悩みを再度整理・理解する
マーケティングの大原則は、「顧客の悩みの理解」にあります。
極論すれば、「顧客の悩みを理解し、その悩みをこのサービス(商品)で解決できますよ」と伝えられれば、集客できるのです。
こんなことを言うのはアレですが、往々にして、売り手側というのは、顧客(買い手側)の本当の悩みを理解できていません。
売り手側の勝手な憶測で、「顧客は、これに悩んでいるに違いない」と決めつけているだけ、だったりします。
そうではなく、顧客の真の悩みを理解し、そこに寄り添ってあげることが大事なのです。
以下のページで、
- 悩みのリサーチ方法
- リサーチした悩みを、ホームページなどの文章に活かすコツ
を解説していますので、ぜひご活用ください。
>> コピーライティング勉強中の方に注意。「型」にハマると失敗する、という話。
(3)ライバル状況を調査・把握する
「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉もありますが、ライバルの状況を知らないと、効果的なマーケティングはできません。
以下のページで、競合サイトの分析方法を解説していますので、合わせてご参照下さい。
>> 競合サイトに顧客を奪われてる!?分析手順&自社ホームページの改善策
(4)料金表を見やすく、分かりやすくする
料金表は、「必ず見られるコンテンツ」と言えます。
(料金も見ずに買う・申し込む、なんていうことは無いのです)
だからこそ、改善したときの効果が高いのです。
実際、当社のクライアントでも、以下のように、料金表を変えただけで受注につながった!という方もいらっしゃいます。
詳しい料金表の作り方は、以下のページをご参照下さいね。
>> 料金表の作り方:ポイント12個まとめ。顧客心理を捉える事例もドサッとご紹介!
(5)Why(理念)を整理する
理念とは、簡単に言えば、「なぜ、この仕事をやっているのか?(Why)」のことです。
この「Why(理念)」は、最強の差別化ポイントとも言えます。
一般的に、
- What(何をするか?):例えば、どんなサービスを提供するか?など
- How(どのようにするか?):例えば、どのように集客するか?など
は、ライバルに真似されやすいものです。
しかし、Why(理念)は、決して真似されることはありません。
(そもそも、真似した理念なんて、理念でも何でもありません)
この「Why(理念)」、普段はあまり考えないものですよね。
しかし、時間が取れる今だからこそ、ぜひ考えてほしいのです。
それが、あなたの仕事を一気に加速させます。
詳しくは、以下のページでも解説していますので、ご参照下さい。
>> 経営理念の作り方。明確な”Why”は、圧倒的な差別化要因になる!
(6)ブログを更新する
ブログ更新も、「やったほうが良いのは分かっているが、時間が取れない」ものの1つではないでしょうか。
しかし、検索エンジンの動向を考えても、コツコツとコンテンツを増やしていくのは、SEO対策の意味でとても大事なことです。
以下にポイントを解説していますので、ご参照下さい。
>> SEO対策に効く!ブログの書き方:ポイント×7を解説
>> ブログを書く時間がない…を解消する5ステップ
>> ブログが書けない理由×10と解決策。SEOに強い文章の書き方も解説。
(7)今までやったことのない集客法にチャレンジする
マーケティング施策というのは、それこそ無限にあります。
この機会にぜひ、今までやったことのない集客法にチャレンジするのも、良いものです。
例えば、
- 今までSEO対策しかやっていないなら、PPC(リスティング広告)を勉強してみる
- セミナーに興味はあったが、時間がなくて出来なかったなら、セミナーにチャレンジしてみる
などですね。
以下の記事もご参照下さい。
PPC(リスティング広告)解説記事
>> PPC(リスティング広告)って何?な人もすぐ分かる!初心者向け解説
>> まだSEO対策だけやってるの?PPCと比較してメリットや違いを解説
セミナー解説記事
>> ホームページで売りづらいサービスは、【セミナー⇒個別相談】で売れる
>> セミナー集客は、準備前から始まっている。ポイント×2を解説
(8)今回の問合せ減を記録しておく
今回のコロナウイルスに限らず、「問合せが減った(気がする)」という感覚で対応するのは危険です。
- 前月と比べて、どうだったのか?
- 直近3ヶ月の推移は、どうなっていたのか?
- 1年前の同時期と比べて、どうなのか?
こういった、比較対象がないと、効果的な対策をしづらいのです。
(逆に、「季節変動による問合せ減なのに、下手に動いてしまい、どんどん悪化していく」なんてことにもなりかねません)
将来の集客に活かすためにも、今回のコロナウイルスの影響(前後の問合せ数の増減)を、ちゃんと記録しておきましょう。
そうすることで、将来また同じような状況になった時に、必ず役立ちます。
まとめ:発想の転換を
アラビアのことわざに、こんなものがあります。
何かをしたい者は手段を見つけ、何もしたくない者は言い訳を見つける
状況が同じでも、見方が違うだけで、結果が大きく変わってきます。
「コロナで売上が減ってしまった、仕方ない…」ではなく、「今だからこそ出来ること」にフォーカスしたいですね。
コロナに負けるな!外出なしで学べる集客 & 売上UPノウハウのオンライン講座
コロナウイルスの影響なのか、こちらの、
『士業専門Eラーニング集客講座』
への関心が高まっているようで、お問合せをよく頂きます。
参考までに、
- オンラインで、自宅でも事務所でも学べる
- メールで専門コンサルタントに個別相談できる
- 毎月、最新の動画講座が追加されていく
こういった特徴があることから、
といったニーズとマッチしていると言えます。
また、Web集客ノウハウだけでなく、
- 週の仕事を3日で終わらせる『GM時短術』
- 大手事務所に負けない、『小規模事務所の戦い方』
- お客様にも喜ばれる『単価UP』の秘訣
- 真似して話すだけで紹介が増える『紹介獲得ノウハウ』
など、士業のマーケティングやスキルアップに役立つ内容もあるので、
短期的なWeb集客の改善はもちろん、
中長期的な視点でも改善していきたい!といった方にも向いています。
ご興味ある方は、ぜひこの機会に参加されることをお勧めいたします。
なお、以下のページには、この「士業の学校」の利用イメージなども解説した、無料の解説動画もございます。
合わせてご参照下さい。
※6分30秒ほどで、サラッと見れる内容です。
上記の解説動画の内容(一部)
- 士業・コンサルタントに必須の「3ステップ」とは?
- ホームページのデザイン以上に大事な~~作成
- なぜ、アクセス数を増やしても、問合せが増えないのか?
参考になれば幸いです。
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