ここでは、税理士・会計事務所のホームページ集客のコツを解説します。
- 今勤めている税理士事務所から独立して、近々開業したい
- ホームページを作ろうと思っているが、どんなホームページを作ればいいか?分からない
- ホームページを持っているが、集客できていないので、改善したい
上記のような課題をお持ちの税理士の方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。
税理士のWeb集客について解説した動画は、こちら
以下の動画でも、税理士のWeb集客を分かりやすく解説しましたでの、ぜひご覧ください。
税理士のホームページ集客:基本のキ
まず、ホームページ集客の大前提となる基本についてお話します。
ホームページの集客力(獲得できる問合せ数)は、以下の式で決まります。
反応率(問合せ率)とは?
アクセスとは?
例えば、
- ホームページの反応率(問合せ率):2%
- アクセス:月間500アクセス
だったとすると、獲得できる問合せ数は、「2%×500アクセス=月10件の問合せ」になる、ということです。
「かけ算」だからこそ、両方の要素を伸ばす必要がある
注意していただきたいのは、この式が「かけ算だ」ということです。
そのため、もしアクセスが月間1万アクセスあったとしても、反応率が0%だったら、問合せは0件になってしまう、ということです。
多くの場合、「とりあえずホームページを作った。アクセスアップが必要と聞いてSEO対策をやってみた。でも問合せが来ない…」と悩んでいる方が多いのですが…
この失敗の原因の多くは、「ホームページの反応率が低い」ことです。
確かにアクセスアップ対策は大事ですが、それ以上に大事なのが、ホームページの反応率なのです。
- まず、ホームページの反応率(問合せ率)を高める
- その後、アクセスアップする
この流れで進めていくのがベターです。
ホームページ集客のイメージ
- ホームページ:バケツ
- アクセス(つまり、お客様):水
だとすると、多くのホームページは穴だらけで、いくらたくさん水が入ってきても、どんどん漏れていってしまいます。
これが、「反応率が低いホームページ」の状態です。
この場合、まずやるべきことは、「たくさんの水を入れること」ではありませんよね。
「バケツの穴を塞ぐ」のが最優先です。
ホームページも、考え方は同じです。
いくらアクセスがたくさん来ても、穴だらけ(あなたの価値が伝わらない)のホームページでは、お客様は問合せしてくれません。
逆に、穴を塞げば(あなたの価値を、文章でちゃんと伝えられれば)、少ないアクセスでも、問合せは増えるのです。
税理士のホームページ集客は、この3ステップで考えよう
当社はこれまでに、500件以上の士業事務所のネット集客をサポートしてきました。
この多くの事例を元に、士業のホームページ集客の手順を、3ステップにまとめました。
それが、以下の「3ステップ集客ノウハウ」です。
(Step1)調査
(Step2)文章
(Step3)アクセスアップ
3ステップと、「反応率×アクセス」の式の対応関係
ちなみに、この3ステップは、先ほど紹介した「反応率×アクセス」の式と照らし合わせると、以下のような対応関係になっています。
つまり、
- (Step1:調査)と(Step2:文章)は、「HPの反応率」をアップさせるための対策
- (Step3:アクセスアップ)は、「アクセス」を増やすための対策
という対応になっている、ということです。
この3ステップ集客ノウハウの各ステップを、順番に分かりやすく解説していきます。
(Step1:調査)特化する税理士業務を決め、ホームページの成約率アップ
ホームページの成約率(反応率)をアップさせる、大事なコツ。
それは、「特化型ホームページを作る」ということです。
税理士の「特化型ホームページ」と「事務所型ホームページ」の違い
税理士のホームページには、
- 特化型ホームページ
- 事務所型ホームページ
の2種類があります。
結論から申し上げますと、集客力が高まりやすいのは、「特化型ホームページ」です。
では、なぜ特化型ホームページは集客力が高まりやすいのか?
これは、レストランに例えると分かりやすくなります。
「税理士」も「レストラン」も、成功法則は同じ
近年、昔ながらのファミリーレストランは、どんどん低迷していますよね。
- ハンバーグもある。
- ラーメンもある。
- 和風の定食もある。
こういった、言わば「何でも屋さん」は、特徴がないので、選ばれづらくなってきています。
逆に、特定のメニューに特化した飲食店は、右肩上がりで成長しています。
特徴を出して、差別化しやすいんですね。
例えば、俺のフレンチをはじめとする「俺の~」シリーズ。
(運営母体は、俺の株式会社)
- 俺のフレンチ
- 俺のイタリアン
- 俺のベーカリー
- 俺のスパニッシュ
- 俺のうなぎ
- そば:俺のだし
などなど、特化した店舗を複数展開することで、業績を伸ばしています。
実は、税理士のWeb集客にも、同じような考え方が必要なのです。
事務所型ホームページは、名刺代わりに作成しておくのはいいでしょう。
ただ、Web集客したいなら、それに加えて、特化型ホームページを作ることをお勧めします。
実際、特化型ホームページは、以下のようなメリットがあります。
①専門家に見え、HPの成約率(反応率)がアップする | レストランの例でもあったように、「専門家=信頼できる」という印象を与えられます。
何でも屋さんより、専門家の方が、圧倒的に選ばれるのです。 |
---|---|
②顧客を迷わせないので、HPの成約率(反応率)がアップする | 「相続税対策」と「会社設立」の悩みを同時に相談したい!という人は、いません。
顧客のニーズは、特定の分野に限られるのです。 「相続税対策」で悩んでいる人には、「相続税対策」のホームページを見せてあげたほうが、余計な情報に迷うことなく、問合せしてくれます。 |
③SEO的にも有利になり、アクセスアップできる | 検索エンジン(GoogleやYahoo)は、「専門的で、検索ユーザーに役立つページ」を上位表示させる傾向にあります。
ホームページを1つの業務に特化することで、より専門的な印象を与え、アクセスアップにもプラスになります。 |
このようにすることで、各業務の集客数を伸ばしていくことができるのです。
なお、この「特化する」お話をすると、以下のような質問をされることがあるので、簡単に解説しておきますね。
(質問1)特化すると、その業務しか受注できなくなってしまうのですか?
確かに、そういった懸念をされてしまうお気持は分かります。
しかし、ご安心下さい。
ここで言っているのは、「取扱業務を絞る」のではなく、「見せ方を絞る」ということです。
例えば、会社設立に特化したホームページを作って、問合せを獲得できたとしましょう。
その後は、「創業融資」でも「顧問契約」でも、その顧客に必要なものがあれば、口頭で提案し、受注すればいいのです。
ホームページは「最初の入口」であって、入ってきたお客様には、ニーズに合わせて追加提案してあげればいいのです。
こうすることで、特化した業務以外の業務も、ちゃんと受注できるようになります。
(質問2)業種を特化すると、その業種しか集客できないのでしょうか?
これも、結構よく頂く質問ですが、安心して下さい。
結論から申し上げますと、「歯科からの問合せが増えるが、それ以外の業種の問合せも来る」ようになります。
言葉がアレですが、「顧客側が、勝手に想像してくれる」のです。
例えば、あなたが歯科に特化したとしましょう。
すると、歯科からの問合せが増え、実績が増えていきますよね。
すると、例えばそのホームページを見た小児科の医師が、こんなふうに思うのです。
歯科も小児科も、同じ「医療系」なわけだから、うちも担当してくれないだろうか?
そして、あなたに問合せしてきてくれたりします。
しかも、この場合、お客様側は「あなたに無理を言ってお願いしている」形になるので、受注率が高まりやすくなります。
このように、特化することで、その周辺業界からの問合せも獲得できたりします。
※余談ですが、当社も「士業専門」という打ち出し方をしていますが、たまに「私は整体師なのですが、士業も整体師も、無形サービスを扱っている点では同じですよね?うちの整体院のホームページ集客もサポートしてくれませんか?」のような問合せが来たりします。
とてもありがたいことです。
ここまでで、「特化型ホームページを作る」ことの重要性が、お分かり頂けたかと思います。
そうなると、次に気になるのは、「では、どの業務に特化すればいいのか?」ですよね。
そこで、以下に、税理士が扱う代表的な業務の、Web集客の難易度をご紹介します。
どの業務に特化するか?の参考にしていただければ幸いです。
実際には、個別に調査するのがベストです
税務顧問
税理士の顧問契約は、ホームページで集客できる業務なので、お勧めと言えます。
「税理士 新宿」のような、地域名とセットで検索されることが多いので、こういったキーワードを狙うのがお勧めです。
東京・大阪・福岡など、人口が多い地域は要注意
特定の業種に特化した税務顧問
- 飲食店に強い
- 歯医者に強い
- 介護業界に強い
こういった、特定の業種に特化した税務顧問の集客を狙うのも、お勧めです。
特化することで、客単価もアップできる
記帳代行
記帳代行は、価格競争になってきている地域も多いです。
そのため、記帳代行をフロントエンドにして、顧問契約も提案し、受注につなげるのがベターと言えます。
決算申告
決算申告だけだと、単発業務になってしまい、売上全体を伸ばしづらくなります。
そこから顧問契約につなげていく工夫が必要でしょう。
(例えば、定期的にニュースレターなどを送って関係性を作り追加提案する、など)
税務調査の対策
「税務署から通知が来た!」
こういう方は、まず検索して解決策を探す傾向にあるので、Web集客に向いています。
一点、単発で終わってしまうと売上インパクトが弱いので、そこから顧問契約につなげていくのがベターです。
時間外対応に勝機あり!?
会社設立
税理士事務所が会社設立案件を獲得する場合には、
- 設立手数料を0円にする
- 顧問契約をセットにして、こちらで利益を出す
のがベターです。
行政書士や司法書士に比べて、設立手数料で利益を出さなくても、後で利益になるので、有利と言えます。
ただ、地域によってはライバル事務所も多いので、費用対効果が落ちてしまうこともあります。
そういった場合には、後述の「創業融資」もお勧めです。
創業融資
会社設立と比較すると、
- 参入障壁が高い
- 価格競争に陥りづらい
といった理由で、そこまでライバル状況が過密でない傾向にあります。
以下の記事もご参照下さい。
>> 会社設立ホームページの反応が悪い?その打開策をお教えします
資金調達・銀行融資
資金調達には、特有のノウハウがあるので、検索してくる人も多く、ホームページ集客に向いています。
当社のクライアントにも、資金調達・銀行融資で集客できている方が複数います。
コンサルティング
- 業績アップのコンサルティング
- 会計コンサルティング
こういったコンサルティング業務は、ホームページ集客には不向きです。
「コンサルティング」そのものを探している人は非常に少なく、検索数が確保できないためです。
そのため、「顧問先に追加提案する」のがベターです。
特定の業種特化なら、コンサルティングもセットにしやすい
「専門だからこそ業績アップ、資金繰り、節税のコンサルティングも可能です」のように伝えることで、
顧問契約とコンサルティングをセットで受注しやすくなります。
事業再生
対応できる税理士が比較的少ないため、ホームページでの集客も可能です。
相続・相続税申告・相続税対策
相続関連のサービスは、需要も増えており、検索数も多いので、ホームページ集客に向いています、
ただ、都内などは激戦なので、要注意と言えます。
申告手続き1回で終わらせないように、継続して関係を築いて、相続税対策のアドバイスやリピートにつなげていくのがベターです。
セミナー
- 財務会計セミナー
- 相続税対策セミナー
こういったセミナーは、SEOやPPCでは集客しづらい傾向にあります。
前述のコンサルティングと同じく、セミナーも、検索されづらいからです。
そのため、セミナー集客は、Facebook広告やダイレクトメールなど「こちらからプッシュで見せる広告」を使う必要あります。
メルマガを発行しているなら、メルマガで告知するのもベターです。
詳しくは、以下の記事もご参照下さい。
>> ホームページで売りづらいサービスは、【セミナー⇒個別相談】で売れる
いかがでしたでしょうか。
ぜひ、ホームページ集客の参考にして頂ければ幸いです。
(Step2:文章)ホームページのデザイン以上に、文章が重要
(Step1)で、集客したい業務が決まったら、いよいよホームページを作っていきましょう。
ホームページ制作で大事なのは、主に以下の4つです。
- どうやって作るか?(業者に依頼するか?自分で作るか?)
- デザインのポイント
- 文章のポイント
- オファーのポイント
順番に解説します。
(ホームページ作成)制作会社に依頼するか?自分で作るか?それぞれのポイントを解説
(1)HP制作会社に依頼する時のポイント
ホームページ制作会社は、海千山千で、どこに依頼すればいいか?迷ってしまいますよね。
ここでは、依頼先を選ぶポイントを4つご紹介します。
どの業務を集客すべきか?調査&提案してくれる
税理士のビジネスモデルを理解してくれている
コピーライティングのノウハウがある
納品後、自分で更新できる
なお、ホームページ制作業者に依頼する場合には、費用面も考える必要があります。
以下の記事が参考になると思いますので、ご参照下さい。
>> ホームページ制作の費用の考え方。作るだけで予算を使い切らないで!
(2)自分で作る時のポイント
無料のホームページ制作ツールやテンプレートを使って、自分で作りたい!という方もいると思います。
以下、参考までに、無料ホームページ制作ツールの一覧をご紹介しておきます。
>> 【用途別】無料のホームページ作成ツール15選!初心者でも簡単
ただ、「ホームページを作れる」ことと、「集客できる」ことは、違います。
自作でも、集客できるホームページを作るためのポイントを、いくつかご紹介します。
ツールは無料でも、「集客ノウハウ」には投資しよう
「広告費」に対する考え方
(デザイン)「文章を引き立たせる」のが役目
あえていうと、ホームページのデザインの役目は、「文章を引き立たせること」です。
詳しくは、以下のページで書いていますので、ご参照下さい。
>> 集客力アップ!士業ホームページのデザインの基本×8 & もっと大事なポイント×2
なお、税理士のホームページの色合い(カラー)としては、例えば以下のような感じがベターかと思います。
顧問契約 | 信頼感を伝える青や紺 |
---|---|
相続 | 安心感を伝える緑 |
会社設立 | 行動力を伝える赤、オレンジなど |
一点。
何度もお伝えするように、ホームページの集客力を左右するのは、「デザイン」ではなく、「文章」です。
では、どんな文章を書けばいいのか?
詳しく解説します。
(文章)Iメッセージではなく、Youメッセージで
文章には、「Iメッセージ」と「Youメッセージ」の2つがあります。
I(アイ)メッセージとは?
主語が「私(I)」なので、Iメッセージと呼びます。
You(ユー)メッセージとは?
主語が「あなた(You)」なので、Youメッセージと呼びます。
ホームページに書く文章は、「Youメッセージ」にしたほうが、反応がアップします。
例えば、以下のような感じです。
Iメッセージだと | 当事務所は、経営革新等支援機関です。 |
---|---|
Youメッセージにすると | 当事務所は、経営革新等支援機関です。マーケティングにも精通しているので、御社の集客・売上アップにも貢献できます。 |
Youメッセージにすることで、お客様が「自分が得られるメリット」を理解できるようになるので、反応が上がるのです。
お客様は「自分が得られるメリット」にしか興味がない
なお、文章作成のポイントは、ここだけだと書ききれないので、以下の記事もご参照下さい。
>> ホームページに何を書くべき?商品(サービス)説明より大事なこと
(オファー)お客様が思わず欲しくなる表現にしよう
ホームページの反応率を上げるには、「オファー」も重要です。
オファーとは?
集客目的の商品・サービス。
(例:無料相談、メルマガ登録、資料請求、など)
実は、このオファーを変えるだけで、問合せが増えたりします。
例えば、当社のクライアントの例でいうと、相続ホームページをお持ちの税理士の方がいました。
そのホームページのオファーは、最初は「相続の無料相談を実施しています」でした。
それを、「相続税がいくらかかるか?無料診断」に変えたところ、問合せが増えたのです。
この例で言うと、「相談」というのは、実はお客様には、結構面倒なことだったりします。
相談しようとすると、
- 相談する内容を考えて、
- それを文章に書き起こす
という手間がありますよね。
人間は手間を嫌いますので、これが問合せのハードルになってしまっていたのです。
これが「無料診断」になったことで、お客様から見ると「診断してくれるなら、手間もなさそうだ」と感じられます。
つまり、面倒なことがなくなり、ハードルが低くなったのです。
あなたのホームページも、「どんなオファーなら、思わず欲しくなるだろうか?」と考えてみてくださいね。
なお、オファーについては、以下の記事も参考になります。
>> ホームページは、デザインよりもオファーが大事。集客のポイント×3
(Step3:アクセスアップ)時間をかけるか?お金をかけるか?
アクセスアップ対策の代表が、
- SEO対策(検索エンジン最適化)
- PPC(リスティング広告)
の2つです。
それぞれのメリット・デメリットを、簡単にまとめます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
SEO対策 | 無料でできる | 時間と手間がかかる (上位表示までに、少なくとも3~6ヶ月は見たほうがいい) |
PPC(リスティング広告) | すぐアクセスを集められる | 広告費がかかる。 それ以上のリターンを得るには、前述の「文章」や「オファー」で、どれだけHPの反応率を高められるか?が鍵。 |
税理士のSEO対策のポイント
SEO対策をすることで、「自然検索の検索順位をアップさせる(上位表示させる)」ことができます。
SEO対策のポイントは、ずばり「コツコツと、役立つページを増やしていくこと」です。
なぜなら、GoogleやYahooといった検索エンジンは、「役立つページを上位表示させる」傾向にあるからです。
例えば、税理士のホームページなら、
- 歯医者の節税のポイントとは?
- 銀行融資に使える事業計画書の書き方
- 業績UPのヒントは、決算書のココにある!
といったページを、ブログ機能を使って更新していく、といった感じです。
なお、ここで言う「役立つページ」というのは、専門的に言うと、「検索ユーザーの検索意図に合っているページ」と言えます。
「検索意図」は、SEO対策で非常に重要な考え方なので、以下のページでぜひポイントをご確認下さい。
>> SEO対策に必須の「検索意図」とは?上位表示するためのコンテンツ作成法
ページを増やしていくと、ホームページ全体の構成としては、以下のような感じになります。
また、「他のサイトからリンクしてもらう」ことでも、SEOの効果を高めることができます。
(Googleは、リンクを人気投票のように考えているからです)
なお、以下のようなポータルサイトに、ご自身の事務所のURLを登録することでも、リンクを増やすことができます。
税理士の先生は、ぜひご活用くださいね。
>> 士業向けポータルサイト×66個まとめ。SEO対策やアクセスアップに
税理士のPPC(リスティング広告)のポイント
PPC(リスティング広告)とは、「検索結果や、いろいろなサイト上の広告枠に広告を出して、アクセスを増やすこと」を指します。
PPC(リスティング広告)のポイントは、「キーワード選定」にあります。
せっかく広告費を出してアクセスを増やすのですから、なるべく「今すぐ客(質の高いアクセス)」を集めたいですよね。
実は、検索キーワードには、
- 情報検索キーワード
- 購買検索キーワード
という2種類があります。
概要 | キーワード例 | |
---|---|---|
情報検索キーワードとは? | 調べ物をするために検索するキーワードのこと | 「会社設立 必要書類」 「節税 方法」 など |
購買検索キーワードとは? | 依頼先・相談先を探すために検索するキーワードのこと | 「相続手続き 代行」 「札幌 税理士 相談」 など |
PPCで狙うべきなのは、後者の「購買検索キーワード」です。
詳しくは、以下のページでも解説していますので、ご参照下さい。
>> PPC(リスティング広告)って何?な人もすぐ分かる!初心者向け解説
SEOもPPCも、併用するのがベター
ここまでお読みいただいても分かるように、SEO対策もPPCも、それぞれにメリット・デメリットがあります。
お互いの良さを活かすためにも、両方を一緒に実践していくのがベターです。
こうすることで、
- 最初は、PPCですぐにアクセスアップできる
- 中長期的に見ると、SEOで上位表示されて、アクセスが安定していく
という流れで、途切れなくアクセスを集められるからです。
税理士の先生からの、よくあるご質問
これから独立開業するのですが、専門分野をしぼったほうがいいですか?(特化したほうがいいですか?)
Step1で解説した通り、一般的に、特化型ホームページのほうが、集客力は高めやすい傾向にあります。
特に、東京や大阪、福岡のような地域では、ライバルが多く、ホームページ集客に力を入れている事務所も多いです。
そのため、例えば「歯科専門」「介護専門」のように特化したほうが、プラスになることが多いです。
ただ、
- 地方で、ホームページ集客を頑張っているライバルが少ない
- 独立開業したばかりなど、まだ専門分野が決まっていない
なら、無理に特化する必要はないと言えます。
特化するかどうか決めきれない場合には、以下のように、「まず事務所型HPを作る」「絞りたい分野が決まってきたら、特化型HPを作る」という流れで進めるのも良いでしょう。
相続などの個人客をメインにするか、税務顧問のように法人客をメインにするか、迷っています
これは、個人の好みの問題もあるので、最終的には「あなたがやりたい方」に決めることをお勧めしています。
「好きこそものの上手なれ」という言葉もありますが、好きなこと(やりたいこと)のほうが、アイデアも出てきますし、壁を乗り越えることもできるからです。
「どちらも興味がある」ということであれば、顧問契約のほうが安定収入になりやすいので、まずは顧問契約をメインにし、安定してきたら相続案件も狙っていく、というのも手です。
開業したばかりで、実績数がないと、集客には不利でしょうか?
確かに、実績数は1つの武器にはなります。
しかし、「実績数が多い = 集客できる」というものではありません。
実際、当社のクライアントにも、実績ゼロからスタートして、集客できている事務所もあります。
詳しくは、以下の記事もご参照下さい。
税理士のホームページ集客:まとめ
いかがでしたでしょうか。
税理士は、登録者数も年々増えてきています。
その中で顧客に選んでもらうには、差別化する必要があります。
- (Step1)どの業務を集客するか?を調査して見極め、
- (Step2)文章であなた価値を伝えて差別化し、
- (Step3)SEOやPPCでアクセスアップして、問合せを獲得する
この3ステップで、ホームページ集客に取り組んでみてくださいね。
参考になれば幸いです。
税理士向け:こちらの記事もお勧めです。