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税理士のホームページ集客。成功の鍵は、この3ステップ

税理士のホームページ集客。成功の鍵は、この3ステップ

ここでは、税理士・会計事務所のホームページ集客のコツを解説します。

  • 今勤めている税理士事務所から独立して、近々開業したい
  • ホームページを作ろうと思っているが、どんなホームページを作ればいいか?分からない
  • ホームページを持っているが、集客できていないので、改善したい

上記のような課題をお持ちの税理士の方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。

長い記事ですので、ブックマークして保存しておくことをお勧めします。

税理士のホームページ集客:基本のキ

まず、ホームページ集客の大前提となる基本についてお話します。

ホームページの集客力(獲得できる問合せ数)は、以下の式で決まります。

反応率(問合せ率)とは?


「ホームページを見に来た人(アクセス)のうち、何人が問合せてくれたか?」の割合。

例えば、200アクセスのうち、3件の問合せがあったとしたら、「3÷200=1.5%」となります。

ホームページの問合せ率をアップさせるには、

  • 集客しやすい業務に特化する(ホームページのテーマを絞る)
  • 文章でライバルと差別化する

必要があります。

アクセスとは?


「ホームページを見に来てくれた人の数」のこと。

簡単に言えば、「アクセス数」です。
(厳密に言うと、アクセスにも「質」があるので、「質の高いアクセスを増やす」必要があります)

アクセスを増やすには、

  • SEO対策(検索エンジン最適化)
  • PPC(リスティング広告)

といった、アクセスアップ対策を行う必要があります。

例えば、

  • ホームページの反応率(問合せ率):2%
  • アクセス:月間500アクセス

だったとすると、獲得できる問合せ数は、「2%×500アクセス=月10件の問合せ」になる、ということです。

「かけ算」だからこそ、両方の要素を伸ばす必要がある

注意していただきたいのは、この式が「かけ算だ」ということです。

そのため、もしアクセスが月間1万アクセスあったとしても、反応率が0%だったら、問合せは0件になってしまう、ということです。

多くの場合、「とりあえずホームページを作った。アクセスアップが必要と聞いてSEO対策をやってみた。でも問合せが来ない…」と悩んでいる方が多いのですが…

この失敗の原因の多くは、「ホームページの反応率が低い」ことです。

確かにアクセスアップ対策は大事ですが、それ以上に大事なのが、ホームページの反応率なのです。

  • まず、ホームページの反応率(問合せ率)を高める
  • その後、アクセスアップする

この流れで進めていくのがベターです。

ホームページ集客のイメージ


前述の「ホームページの反応率」と「アクセス」は、バケツと水に例えることもできます。

  • ホームページ:バケツ
  • アクセス(つまり、お客様):水

だとすると、多くのホームページは穴だらけで、いくらたくさん水が入ってきても、どんどん漏れていってしまいます。

これが、「反応率が低いホームページ」の状態です。

この場合、まずやるべきことは、「たくさんの水を入れること」ではありませんよね。

「バケツの穴を塞ぐ」のが最優先です。

ホームページも、考え方は同じです。

いくらアクセスがたくさん来ても、穴だらけ(あなたの価値が伝わらない)のホームページでは、お客様は問合せしてくれません。

逆に、穴を塞げば(あなたの価値を、文章でちゃんと伝えられれば)、少ないアクセスでも、問合せは増えるのです。

税理士のホームページ集客は、この3ステップで考えよう

当社はこれまでに、500件以上の士業事務所のネット集客をサポートしてきました。

この多くの事例を元に、士業のホームページ集客の手順を、3ステップにまとめました。

それが、以下の「3ステップ集客ノウハウ」です。

(Step1)調査


税理士は、扱っている業務がたくさんあります。

例えば、「税務顧問」はもちろん、「相続」「相続税」「会社設立」「資金調達(創業融資)」など。

当然、あなたが活動している地域によって、検索状況やライバル状況が異なります。

つまり、「業務によって、集客の難易度が違う」ということです。

そのため、「自分の地域では、どの業務がホームページで集客しやすいのか?」を調査し、見極める必要があるのです。

(Step2)文章


お客様は、ホームページの文章を読んで、あなたとライバル事務所を比較しています。

(HPのデザインが綺麗だから、こっちの事務所に依頼しよう!という人はいませんよね)

文章で、

  • あなたが、他の事務所とどう違うのか?
  • あなたに依頼すると、お客様は、どんなメリットが得られるのか?

といったことを伝えられれば、ライバルと差別化し、問合せを増やせます。

(Step3)アクセスアップ


アクセスアップでは、「数」も大事ですが、同じくらい「質」も大事です。

依頼する気のない人のアクセスを集めても、なかなか問合せは増えません。

質の高い優良顧客(今すぐ客)のアクセスを優先して集めることで、効率よく問合せを増やし、売上アップできます。

3ステップと、「反応率×アクセス」の式の対応関係

ちなみに、この3ステップは、先ほど紹介した「反応率×アクセス」の式と照らし合わせると、以下のような対応関係になっています。

つまり、

  • (Step1:調査)と(Step2:文章)は、「HPの反応率」をアップさせるための対策
  • (Step3:アクセスアップ)は、「アクセス」を増やすための対策

という対応になっている、ということです。

この3ステップ集客ノウハウの各ステップを、順番に分かりやすく解説していきます。

(Step1:調査)特化する税理士業務を決め、ホームページの成約率アップ

ホームページの成約率(反応率)をアップさせる、大事なコツ。

それは、「特化型ホームページを作る」ということです。

税理士の「特化型ホームページ」と「事務所型ホームページ」の違い

税理士のホームページには、

  • 特化型ホームページ
  • 事務所型ホームページ

の2種類があります。

「事務所型HP(総合HP)」「特化型HP」の違い

結論から申し上げますと、集客力が高まりやすいのは、「特化型ホームページ」です。

では、なぜ特化型ホームページは集客力が高まりやすいのか?

これは、レストランに例えると分かりやすくなります。

「税理士」も「レストラン」も、成功法則は同じ

近年、昔ながらのファミリーレストランは、どんどん低迷していますよね。

  • ハンバーグもある。
  • ラーメンもある。
  • 和風の定食もある。

こういった、言わば「何でも屋さん」は、特徴がないので、選ばれづらくなってきています。

特化型の方が集客力が高まる具体例(レストランだって)

逆に、特定のメニューに特化した飲食店は、右肩上がりで成長しています。

特徴を出して、差別化しやすいんですね。

例えば、俺のフレンチをはじめとする「俺の~」シリーズ。
(運営母体は、俺の株式会社)

「俺の株式会社」の、各店舗の全体像

  • 俺のフレンチ
  • 俺のイタリアン
  • 俺のベーカリー
  • 俺のスパニッシュ
  • 俺のうなぎ
  • そば:俺のだし

などなど、特化した店舗を複数展開することで、業績を伸ばしています。

実は、税理士のWeb集客にも、同じような考え方が必要なのです。

事務所型ホームページは、名刺代わりに作成しておくのはいいでしょう。

ただ、Web集客したいなら、それに加えて、特化型ホームページを作ることをお勧めします。

参考:特化型ホームページを複数持つイメージ

実際、特化型ホームページは、以下のようなメリットがあります。











①専門家に見え、HPの成約率(反応率)がアップする
レストランの例でもあったように、「専門家=信頼できる」という印象を与えられます。

何でも屋さんより、専門家の方が、圧倒的に選ばれるのです。

②顧客を迷わせないので、HPの成約率(反応率)がアップする
「相続税対策」と「会社設立」の悩みを同時に相談したい!という人は、いません。

顧客のニーズは、特定の分野に限られるのです。

「相続税対策」で悩んでいる人には、「相続税対策」のホームページを見せてあげたほうが、余計な情報に迷うことなく、問合せしてくれます。

③SEO的にも有利になり、アクセスアップできる
検索エンジン(GoogleやYahoo)は、「専門的で、検索ユーザーに役立つページ」を上位表示させる傾向にあります。

ホームページを1つの業務に特化することで、より専門的な印象を与え、アクセスアップにもプラスになります。

このようにすることで、各業務の集客数を伸ばしていくことができるのです。

なお、この「特化する」お話をすると、以下のような質問をされることがあるので、簡単に解説しておきますね。

(質問1)特化すると、その業務しか受注できなくなってしまうのですか?


会社設立に特化すると、会社設立の仕事しか来なくなってしまうのでしょうか?

確かに、そういった懸念をされてしまうお気持は分かります。

しかし、ご安心下さい。

ここで言っているのは、「取扱業務を絞る」のではなく、「見せ方を絞る」ということです。

例えば、会社設立に特化したホームページを作って、問合せを獲得できたとしましょう。

その後は、「創業融資」でも「顧問契約」でも、その顧客に必要なものがあれば、口頭で提案し、受注すればいいのです。

(質問1)特化すると、その業務しか受注できなくなってしまうのですか?

ホームページは「最初の入口」であって、入ってきたお客様には、ニーズに合わせて追加提案してあげればいいのです。

こうすることで、特化した業務以外の業務も、ちゃんと受注できるようになります。

(質問2)業種を特化すると、その業種しか集客できないのでしょうか?


歯科に特化すると、歯科からしか問合せが来ないのでしょうか?

これも、結構よく頂く質問ですが、安心して下さい。

結論から申し上げますと、「歯科からの問合せが増えるが、それ以外の業種の問合せも来る」ようになります。

言葉がアレですが、「顧客側が、勝手に想像してくれる」のです。

例えば、あなたが歯科に特化したとしましょう。

すると、歯科からの問合せが増え、実績が増えていきますよね。

すると、例えばそのホームページを見た小児科の医師が、こんなふうに思うのです。

とある小児科医師
歯科で実績を出していて、信頼できそうだ。

歯科も小児科も、同じ「医療系」なわけだから、うちも担当してくれないだろうか?

特化することで、その周辺業界からの問合せも獲得できる

そして、あなたに問合せしてきてくれたりします。

しかも、この場合、お客様側は「あなたに無理を言ってお願いしている」形になるので、受注率が高まりやすくなります。

このように、特化することで、その周辺業界からの問合せも獲得できたりします。

※余談ですが、当社も「士業専門」という打ち出し方をしていますが、たまに「私は整体師なのですが、士業も整体師も、無形サービスを扱っている点では同じですよね?うちの整体院のホームページ集客もサポートしてくれませんか?」のような問合せが来たりします。
とてもありがたいことです。


ここまでで、「特化型ホームページを作る」ことの重要性が、お分かり頂けたかと思います。

そうなると、次に気になるのは、「では、どの業務に特化すればいいのか?」ですよね。

そこで、以下に、税理士が扱う代表的な業務の、Web集客の難易度をご紹介します。

どの業務に特化するか?の参考にしていただければ幸いです。

実際には、個別に調査するのがベストです


先ほどお伝えしたように、地域によって、各業務の検索状況やライバル状況は違ってきます。

そのため、本来は、あなたの地域の状況を調査して見極める必要があります。

ここでは、当社のこれまでの経験をもとに、業務ごとの集客のしやすさ・しづらさの傾向をにザックリ解説できればと思います。

税理士の業務別:ホームページ集客の難易度を公開

税務顧問

税理士の顧問契約は、ホームページで集客できる業務なので、お勧めと言えます。

「税理士 新宿」のような、地域名とセットで検索されることが多いので、こういったキーワードを狙うのがお勧めです。

東京・大阪・福岡など、人口が多い地域は要注意


東京・大阪・福岡など、人口が多い地域は、ライバルとなる税理士事務所も多く存在します。

(大手の会計事務所の支店があったりもします)

そのため、こういった地域では、ただ単に「税務顧問」として打ち出すよりも、後述の「特定の業種に強い!」という打ち出し方をした方が、反応が上がりやすい傾向にあります。

特定の業種に特化した税務顧問

  • 飲食店に強い
  • 歯医者に強い
  • 介護業界に強い

こういった、特定の業種に特化した税務顧問の集客を狙うのも、お勧めです。

特化することで、客単価もアップできる


特定の業種に絞ることで、その業界ならではの悩みに対応できるようになります。

例えば、

  • 飲食店の節税は、こうしたほうがいい
  • 歯医者が業績アップするには、こうしたほうがいい
  • 介護事業所を開業するなら、こうしたほうがいい

のような感じですね。

こういったノウハウを蓄積することで、コンサルティングもできるようになり、客単価アップが見込めます。

記帳代行

記帳代行は、価格競争になってきている地域も多いです。

そのため、記帳代行をフロントエンドにして、顧問契約も提案し、受注につなげるのがベターと言えます。

決算申告

決算申告だけだと、単発業務になってしまい、売上全体を伸ばしづらくなります。

そこから顧問契約につなげていく工夫が必要でしょう。

(例えば、定期的にニュースレターなどを送って関係性を作り追加提案する、など)

税務調査の対策

「税務署から通知が来た!」

こういう方は、まず検索して解決策を探す傾向にあるので、Web集客に向いています。

一点、単発で終わってしまうと売上インパクトが弱いので、そこから顧問契約につなげていくのがベターです。

時間外対応に勝機あり!?


余談ですが、とある動物病院の繁盛の秘訣を聞いたことがあります。

その動物病院は、日中は営業しておらず、「深夜の時間帯にだけ営業している」そうです。

何故かと言うと、その動物病院によると「ペットは、夜に体調を崩すことが多く、夜間の時間帯が最も需要が多いと思った」からだそうです。

これは、税務調査にも当てはまるように思います。

  • 税務調査の通知が来た人は、日中は仕事で忙しいので、夜に検索するだろう。
  • 夜間営業しているライバルは、ほとんどいない。
  • 人間の心理上、夜は不安が大きくなるので、行動してもらいやすいだろう。

こういった理由から、例えば「土日・夜間対応」などを打ち出すと、反応が上がるかもしれませんね。

参考までに。

会社設立

税理士事務所が会社設立案件を獲得する場合には、

  • 設立手数料を0円にする
  • 顧問契約をセットにして、こちらで利益を出す

のがベターです。

行政書士や司法書士に比べて、設立手数料で利益を出さなくても、後で利益になるので、有利と言えます。

ただ、地域によってはライバル事務所も多いので、費用対効果が落ちてしまうこともあります。

そういった場合には、後述の「創業融資」もお勧めです。

創業融資

会社設立と比較すると、

  • 参入障壁が高い
  • 価格競争に陥りづらい

といった理由で、そこまでライバル状況が過密でない傾向にあります。

以下の記事もご参照下さい。

>> 会社設立ホームページの反応が悪い?その打開策をお教えします

資金調達・銀行融資

資金調達には、特有のノウハウがあるので、検索してくる人も多く、ホームページ集客に向いています。

当社のクライアントにも、資金調達・銀行融資で集客できている方が複数います。

コンサルティング

  • 業績アップのコンサルティング
  • 会計コンサルティング

こういったコンサルティング業務は、ホームページ集客には不向きです。

「コンサルティング」そのものを探している人は非常に少なく、検索数が確保できないためです。

そのため、「顧問先に追加提案する」のがベターです。

特定の業種特化なら、コンサルティングもセットにしやすい


特定の業種に特化しているなら、「歯科に強い税務顧問」のように打ち出して、
「専門だからこそ業績アップ、資金繰り、節税のコンサルティングも可能です」のように伝えることで、
顧問契約とコンサルティングをセットで受注しやすくなります。

事業再生

対応できる税理士が比較的少ないため、ホームページでの集客も可能です。

相続・相続税申告・相続税対策

相続関連のサービスは、需要も増えており、検索数も多いので、ホームページ集客に向いています、

ただ、都内などは激戦なので、要注意と言えます。

申告手続き1回で終わらせないように、継続して関係を築いて、相続税対策のアドバイスやリピートにつなげていくのがベターです。

セミナー

  • 財務会計セミナー
  • 相続税対策セミナー

こういったセミナーは、SEOやPPCでは集客しづらい傾向にあります。

前述のコンサルティングと同じく、セミナーも、検索されづらいからです。

そのため、セミナー集客は、Facebook広告やダイレクトメールなど「こちらからプッシュで見せる広告」を使う必要あります。

メルマガを発行しているなら、メルマガで告知するのもベターです。

詳しくは、以下の記事もご参照下さい。

>> ホームページで売りづらいサービスは、【セミナー⇒個別相談】で売れる
>> セミナー集客⇒個別相談で業績アップする方法


いかがでしたでしょうか。

ぜひ、ホームページ集客の参考にして頂ければ幸いです。

(Step2:文章)ホームページのデザイン以上に、文章が重要

(Step1)で、集客したい業務が決まったら、いよいよホームページを作っていきましょう。

ホームページ制作で大事なのは、主に以下の4つです。

  • どうやって作るか?(業者に依頼するか?自分で作るか?)
  • デザインのポイント
  • 文章のポイント
  • オファーのポイント

順番に解説します。

(ホームページ作成)制作会社に依頼するか?自分で作るか?それぞれのポイントを解説

ホームページ制作会社に依頼するか?自分で作るか? それぞれのポイントを解説

(1)HP制作会社に依頼する時のポイント

ホームページ制作会社は、海千山千で、どこに依頼すればいいか?迷ってしまいますよね。

ここでは、依頼先を選ぶポイントを4つご紹介します。

どの業務を集客すべきか?調査&提案してくれる


前述の通り、どの業務の集客を目指すか?で、集客の難易度が大きく違ってきます。

そのため、あなたの目標や地域の状況に合わせて、「どの業務を集客すべきか?」を調査し、提案してくれる会社をお勧めします。

つまり、「税理士のホームページ集客に強い会社」を選びましょう、ということです。

税理士のビジネスモデルを理解してくれている


例えば地域によっては、ライバルが多くて、いきなり顧問契約の問合せを獲得するのが難しいケースもあります。

そういった場合に、

  • ホームページでは「創業融資」をメインで打ち出して、顧問契約を追加提案する方向に持っていきましょう
  • 「会社設立」のほうが集客しやすいので、ホームページは「会社設立」をメインにし、顧問契約をセットにしましょう

のように、税理士のビジネスモデルを理解して提案してくれるか?も重要です。

コピーライティングのノウハウがある


詳しくは後述しますが、ホームページの反応を大きく左右するのは、「文章(コピーライティング)」です。

そのため、「どんな文章を書けば、ライバルと差別化できるのか?」のようなノウハウを持った会社に依頼することをお勧めします。

納品後、自分で更新できる


アクセスアップ対策の代表的なものとして、「SEO対策(検索エンジン最適化)」があります。

詳しくは後述しますが、SEO対策の王道は、「ページを増やしすこと」です。

そのため、自分で更新できるホームページかどうか?も重要です。

「ブログ機能がついている」など、更新しやすいものを選びましょう。

なお、ホームページ制作業者に依頼する場合には、費用面も考える必要があります。

以下の記事が参考になると思いますので、ご参照下さい。

>> ホームページ制作の費用の考え方。作るだけで予算を使い切らないで!

(2)自分で作る時のポイント

無料のホームページ制作ツールやテンプレートを使って、自分で作りたい!という方もいると思います。

以下、参考までに、無料ホームページ制作ツールの一覧をご紹介しておきます。

>> 【用途別】無料のホームページ作成ツール15選!初心者でも簡単

ただ、「ホームページを作れる」ことと、「集客できる」ことは、違います。

自作でも、集客できるホームページを作るためのポイントを、いくつかご紹介します。

ツールは無料でも、「集客ノウハウ」には投資しよう

  • 独立開業したばかりで、多額の費用をかけられない
  • 小さくスタートしたい

そういった方は、無料ホームページ作成ツールを活用するのも良いと思います。

ただ、作ることにはお金をかけなくても、「集客ノウハウ」には、お金と時間を投資することをお勧めします。

私が好きな格言に、こんなものがあります。

財布の中身を、すべて脳に注ぎ込め。
そうすれば、あなたの脳が、財布を満たしてくれるだろう
~(アメリカ建国の父)ベンジャミン・フランクリン~

自己投資は、最も費用対効果が高い投資である、とも言われます。

集客(マーケティング)の知識は、あなたが税理士として活動するうえで、土台となると言っても過言ではありません。

(いくら実務経験を積んでも、集客できなければ、売上にはなりませんよね)

集客ノウハウに投資し、安定的な売上アップを目指しましょう。

「広告費」に対する考え方


「広告費をかけたくない」と考えている人も、いらっしゃると思います。

(例えば、リスティング広告はお金がかかるから使いたくない、など)

しかし、「広告費」ほど大事なお金はありません。

何故かと言うと、『唯一、広告費だけが、お客様を連れてきてくれるお金だから』です。

  • あなたの年収を増やしても、お客様は1人も増えません。
  • 綺麗な事務所に引っ越しても、お客様は1人も増えません。

お客様を連れてきてくれるのは、「広告費」なのです。

税理士には、顧問契約のような、継続課金になるサービスがあります。

そのため、他の士業(行政書士など)に比べても、広告費をペイして費用対効果を高めやすいのです。

ぜひ、食わず嫌いにならず、集客のテストだと思って、広告費に投資することをお勧めします。

(デザイン)「文章を引き立たせる」のが役目

あえていうと、ホームページのデザインの役目は、「文章を引き立たせること」です。

詳しくは、以下のページで書いていますので、ご参照下さい。

>> 集客力アップ!士業ホームページのデザインの基本×8 & もっと大事なポイント×2

なお、税理士のホームページの色合い(カラー)としては、例えば以下のような感じがベターかと思います。











顧問契約
信頼感を伝える青や紺
相続
安心感を伝える緑
会社設立
行動力を伝える赤、オレンジなど

一点。

何度もお伝えするように、ホームページの集客力を左右するのは、「デザイン」ではなく、「文章」です。

では、どんな文章を書けばいいのか?
詳しく解説します。

(文章)Iメッセージではなく、Youメッセージで

文章には、「Iメッセージ」と「Youメッセージ」の2つがあります。

I(アイ)メッセージとは?


「私は、~~です」という文章のこと。

主語が「私(I)」なので、Iメッセージと呼びます。

You(ユー)メッセージとは?


「あなたは、~~です」という文章のこと。

主語が「あなた(You)」なので、Youメッセージと呼びます。

ホームページに書く文章は、「Youメッセージ」にしたほうが、反応がアップします。

例えば、以下のような感じです。








Iメッセージだと
当事務所は、経営革新等支援機関です。
Youメッセージにすると
当事務所は、経営革新等支援機関です。
マーケティングにも精通しているので、御社の集客・売上アップにも貢献できます。

Youメッセージにすることで、お客様が「自分が得られるメリット」を理解できるようになるので、反応が上がるのです。

お客様は「自分が得られるメリット」にしか興味がない


極論すると、お客様は「自分が得られるメリット」にしか興味がないのです。

お客様は「自分が得られるメリット」にしか興味がない

お客様から見ると、「経営革新等支援機関だと、私はどんなメリットを得られるんだろう?」という部分が知りたいのです。

だからこそ、「あなたは、~~なメリットを得られます」のように、Youメッセージにしてあげる必要があるのです。

なお、文章作成のポイントは、ここだけだと書ききれないので、以下の記事もご参照下さい。

>> ホームページに何を書くべき?商品(サービス)説明より大事なこと

(オファー)お客様が思わず欲しくなる表現にしよう

ホームページの反応率を上げるには、「オファー」も重要です。

オファーとは?


お客様を集めるために、最初に提供するもの。
集客目的の商品・サービス。

(例:無料相談、メルマガ登録、資料請求、など)

実は、このオファーを変えるだけで、問合せが増えたりします。

例えば、当社のクライアントの例でいうと、相続ホームページをお持ちの税理士の方がいました。

そのホームページのオファーは、最初は「相続の無料相談を実施しています」でした。

それを、「相続税がいくらかかるか?無料診断」に変えたところ、問合せが増えたのです。

ホームページのオファーを変えるだけで、集客力がアップする

この例で言うと、「相談」というのは、実はお客様には、結構面倒なことだったりします。

相談しようとすると、

  • 相談する内容を考えて、
  • それを文章に書き起こす

という手間がありますよね。

人間は手間を嫌いますので、これが問合せのハードルになってしまっていたのです。

これが「無料診断」になったことで、お客様から見ると「診断してくれるなら、手間もなさそうだ」と感じられます。

つまり、面倒なことがなくなり、ハードルが低くなったのです。

あなたのホームページも、「どんなオファーなら、思わず欲しくなるだろうか?」と考えてみてくださいね。

なお、オファーについては、以下の記事も参考になります。

>> ホームページは、デザインよりもオファーが大事。集客のポイント×3

(Step3:アクセスアップ)時間をかけるか?お金をかけるか?

アクセスアップ対策の代表が、

  • SEO対策(検索エンジン最適化)
  • PPC(リスティング広告)

の2つです。

アクセスアップの方法は、主に2種類

それぞれのメリット・デメリットを、簡単にまとめます。












メリットデメリット
SEO対策
無料でできる

時間と手間がかかる
(上位表示までに、少なくとも3~6ヶ月は見たほうがいい)
PPC(リスティング広告)
すぐアクセスを集められる

広告費がかかる。
それ以上のリターンを得るには、前述の「文章」や「オファー」で、どれだけHPの反応率を高められるか?が鍵。

税理士のSEO対策のポイント

SEO対策をすることで、「自然検索の検索順位をアップさせる(上位表示させる)」ことができます。

SEO対策(検索エンジン最適化)とは?

SEO対策のポイントは、ずばり「コツコツと、役立つページを増やしていくこと」です。

なぜなら、GoogleやYahooといった検索エンジンは、「役立つページを上位表示させる」傾向にあるからです。

SEO対策のポイント

例えば、税理士のホームページなら、

  • 歯医者の節税のポイントとは?
  • 銀行融資に使える事業計画書の書き方
  • 業績UPのヒントは、決算書のココにある!

といったページを、ブログ機能を使って更新していく、といった感じです。

なお、ここで言う「役立つページ」というのは、専門的に言うと、「検索ユーザーの検索意図に合っているページ」と言えます。

「検索意図」は、SEO対策で非常に重要な考え方なので、以下のページでぜひポイントをご確認下さい。

>> SEO対策に必須の「検索意図」とは?上位表示するためのコンテンツ作成法

ページを増やしていくと、ホームページ全体の構成としては、以下のような感じになります。

ページを増やしていった時の、ホームページの全体構成

税理士のPPC(リスティング広告)のポイント

PPC(リスティング広告)とは、「検索結果や、いろいろなサイト上の広告枠に広告を出して、アクセスを増やすこと」を指します。

PPC(リスティング広告)とは? 大きく分けて2種類ある

PPC(リスティング広告)のポイントは、「キーワード選定」にあります。

せっかく広告費を出してアクセスを増やすのですから、なるべく「今すぐ客(質の高いアクセス)」を集めたいですよね。

実は、検索キーワードには、

  • 情報検索キーワード
  • 購買検索キーワード

という2種類があります。












概要キーワード例
情報検索キーワードとは?
調べ物をするために検索するキーワードのこと

「会社設立 必要書類」
「節税 方法」
など
購買検索キーワードとは?
依頼先・相談先を探すために検索するキーワードのこと

「相続手続き 代行」
「札幌 税理士 相談」
など

PPCで狙うべきなのは、後者の「購買検索キーワード」です。

詳しくは、以下のページでも解説していますので、ご参照下さい。

>> PPC(リスティング広告)って何?な人もすぐ分かる!初心者向け解説

SEOもPPCも、併用するのがベター

ここまでお読みいただいても分かるように、SEO対策もPPCも、それぞれにメリット・デメリットがあります。

お互いの良さを活かすためにも、両方を一緒に実践していくのがベターです。

こうすることで、

  • 最初は、PPCですぐにアクセスアップできる
  • 中長期的に見ると、SEOで上位表示されて、アクセスが安定していく

という流れで、途切れなくアクセスを集められるからです。

税理士の先生からの、よくあるご質問

これから独立開業するのですが、専門分野をしぼったほうがいいですか?(特化したほうがいいですか?)

Step1で解説した通り、一般的に、特化型ホームページのほうが、集客力は高めやすい傾向にあります。

特に、東京や大阪、福岡のような地域では、ライバルが多く、ホームページ集客に力を入れている事務所も多いです。

そのため、例えば「歯科専門」「介護専門」のように特化したほうが、プラスになることが多いです。

ただ、

  • 地方で、ホームページ集客を頑張っているライバルが少ない
  • 独立開業したばかりなど、まだ専門分野が決まっていない

なら、無理に特化する必要はないと言えます。

特化するかどうか決めきれない場合には、以下のように、「まず事務所型HPを作る」「絞りたい分野が決まってきたら、特化型HPを作る」という流れで進めるのも良いでしょう。

ホームページで集客したい業務を、 絞りきれない場合の対応策

相続などの個人客をメインにするか、税務顧問のように法人客をメインにするか、迷っています

これは、個人の好みの問題もあるので、最終的には「あなたがやりたい方」に決めることをお勧めしています。

「好きこそものの上手なれ」という言葉もありますが、好きなこと(やりたいこと)のほうが、アイデアも出てきますし、壁を乗り越えることもできるからです。

「どちらも興味がある」ということであれば、顧問契約のほうが安定収入になりやすいので、まずは顧問契約をメインにし、安定してきたら相続案件も狙っていく、というのも手です。

開業したばかりで、実績数がないと、集客には不利でしょうか?

確かに、実績数は1つの武器にはなります。

しかし、「実績数が多い = 集客できる」というものではありません。

実際、当社のクライアントにも、実績ゼロからスタートして、集客できている事務所もあります。

詳しくは、以下の記事もご参照下さい。

>> 強みの書き方:誰でも5ステップでできる実践例を紹介

税理士のホームページ集客:まとめ

いかがでしたでしょうか。

税理士は、登録者数も年々増えてきています。

その中で顧客に選んでもらうには、差別化する必要があります。

  • (Step1)どの業務を集客するか?を調査して見極め、
  • (Step2)文章であなた価値を伝えて差別化し、
  • (Step3)SEOやPPCでアクセスアップして、問合せを獲得する

この3ステップで、ホームページ集客に取り組んでみてくださいね。

参考になれば幸いです。

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